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2008.12.28

12月27-28日(大阪―神戸)

12月27日夜、大阪

JIM-NETヨルダン駐在でおなじみの加藤さんの講演会があると言うので

駆け付けた。

(ついでに、ふだんご無沙汰している大阪の皆さんにもお目にかかりたい

という欲もありました。)

ヨルダンでイラク人のがん患者の子どもたちやその家族、イラク難民の

人々に日々接している加藤さんの、これらの人々に対する温かい眼差しが

感じられて、良い講演会でした。予定時間を超えての1時間半のしゃべりが

あっと言う間に感じられた。

しかし、最後にビデオで紹介された難民の男性の声で、「人道支援」という

団体は良く来るけれど、それであなたは私に何をしてくれるのか?という

声は重く響いた。

この講演会のほとぼりも冷めないところで、参加していた友人の携帯電話が

鳴った。相手はこの日は調子が悪く参加できなかった日本滞在中のイラク人の

知人。この知人を通してイスラエルのガザ空爆の第一報、その時点で既に

100人を超える死傷者が出ているとの話が伝えられた。

圧倒的な武力で人々が蹂躙されている時に、「人道支援」はどこまで力を発揮

できるのだろうか。

攻撃を加えている側も自衛の大義名分を振りかざし、最後の最後にわずかな

人道支援物資のルートは確保して、自分たちは人道的な危機を引き起こしては

いないと言う相手に対して。

12月28日昼、神戸

映画「リダクテッド‐真実の価値‐」を観る。東京での公開をすんでで見逃し、

何とか見たいと思っていたところで、神戸で公開されていると聞き、足を

延ばした。この映画はイラク駐留米軍の模様を描いたフィクションである。

フィクションであると断りつつ、しかし、ノンフィクションの装いを凝らして

いるあたりがなかなか巧妙な作品だ。しかし、私は見ていて気分が悪くなった。

真実は真実で伝えて欲しい。私はそう思う。

ちょうど数日前に某ジャーナリストの方と話をする機会があり、報道写真の

報道写真としての在り方と、芸術性は別物だとする議論をしたばかりでも

あった。

この映画は芸術作品としては素晴らしいのだろう(たぶん)、そして監督が

伝えたいメッセージはその方法を取ってでしか伝えられなかったのであろう。

しかし、作品を見た後味は私にとっては良くなかった。内容がショッキング

だということではない。伝えたいメッセージが相容れない訳でもない。

むしろイラク戦争の不条理は伝えてもらいたいメッセージだ。

しかし真実とされる出来事が、逆に芸術性によって虚構に見えてしまった。

それを見ていて居心地が悪いのだった。

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