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2008.09.29

ライラ・アルカドル(2008年)と帰国と

ラマダン月も最終の10日を迎えると最高潮。
今年は当初は営業許可を得ていた外国人向けにお酒を出す店も
後から改めてラマダン月の営業停止処分を受けて閉店するなど、
ラマダン月の風紀の取り締まりはヨルダンでは思いのほか厳しい。

ラマダン月27日のイブはライラ・アルカドルと言って聖典コーランが
遣わされた日ということでことのほか特別な晩になっている。
これまでにこのブログでも2回ほど触れている。

ライラ・アルカドル(最初の記述 2004年11月)
http://rep-eye.cocolog-nifty.com/iraq02/2004/11/index.html

ライラ・アルカドル(2005年10月)
http://rep-eye.cocolog-nifty.com/iraq02/2005/10/index.html

ヨルダン人の知人に言わせると、この日の晩は空が開けて、人々の
願いが通じる日なのだそうな。
私としてはパレスチナとイラクの平和を祈りたいところ。

今年のこの晩は、私はイラクから病気の治療に来ている家族を訪問し、
その後、ラマダン限定で開催中の観光客向けのスーク(市場)を訪れ
(営業時間は断食明け時刻後の18時半過ぎから翌朝1時まで!)
そのまた後にラマダンの飾りが目立つ旧市内の近くを徘徊することで
過ごした。その後は荷造りに忙しくて寝る暇なし...

という訳で28日の午後にヨルダンを発って日本への帰国の途へ。

この週から風が涼しく一段と季節の変化を感じるようになったアンマン
ですが、28日の朝にはこの季節初めての雨が降った。
朝からのTVニュースは前の晩にアメリカで開催された第一回の大統領
候補の公開討論会の模様がトップニュース。
その合間に流れてきたニュースは隣国シリアの首都ダマスカスからのもの。
自動車爆弾で死傷者が出ているという。
【後から聞いたところでは現場は市内から国際空港に向かうハイウエイ
の途中で、シーア派のサイダ・ザイナブモスクへ通じる道の起点にも
近いという。ダマスカス訪問時には私も良く通る道だ。】

帰国前の挨拶で知人のイラク人に電話をすると、彼はちょうどこれから
シリアに行くところだと言う。爆弾事件の話をすると、彼は爆弾よりも
交通事故に会うことの方が心配だと笑う。
彼流のジョークだが。イラク人にこれを言われると笑えない。

アンマン発で最初に乗ったドーハ行きの飛行機はなぜかイスラエルからの
観光客が沢山乗っていた。
午後5時過ぎに離陸した飛行機は約1時間後に日没の境界線を越える。
ここでコックピットの機長から断食明けの時間の宣言がされる。
いかにもラマダンらしい光景だった。

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2008.09.02

ラマダン月のはじまりに...

ヨルダンでは9月1日からラマダン入りしました。
8月31日の夜に発表があって翌朝から...という次第。

その9月1日にイラクではアンバール県の治安権限が米軍からイラク治安部隊に
移管されました。

報道を見る限りでは、

「6月末の移管予定が悪天候により延期されて2カ月遅れ、しかしいずれにしても
これでイラクの治安改善も一里塚を迎えた。治安改善は歓迎すべき動きだ。」

と言ったところでしょうか。

しかし、何事も額面通りに受け取ることができないのが実情です。
確かに悪天候(砂嵐)があったけれども、同じく悪天候を理由に式典を延期した
ディワニーヤでは、1週間以内の遅れでその後治安権限は移譲されました。
ではなぜそれがアンバール県ではできなかったのか?

地元の部族とスンニ派政党、そしていわゆる「覚醒委員会」が一枚岩ではなく、
移譲された治安権限をどこが受け持つかについて、内輪揉めが続いていた
からです。

今回、治安権限が移譲されたと言っても、内輪揉めが根本的に解消された
訳ではないし、今は米軍に賃金を支給されている「覚醒委員会」がいつまでも
米軍の賃金を当てにできるわけでもなし、さりとて全員が正規のイラク治安部隊
として雇用されるわけでもなし、という訳で今後の火種は残ったままです。


我が国の首相も突然の辞任を表明したようですが、こちらでアルジャジ―ラ
英語版を見ていても繰り返し「国民生活を第一に考えて...」という挨拶部分が
繰り返し放送されています。

政治家はこれだから... イラクにせよ日本にせよ、国民生活を本当に大事に
考えている政治家がいないからこの事態になっているのだと、情けない限り。

そんな9月1日ですが、かく言うワタクシも仕事先が変わることになりました。

詳しくは関係者宛てにお送りした下記の「離任のごあいさつ」を参照ください。
とにもかくにも改めてよろしくお願いします。


* 離任のごあいさつ *

私こと、本年5月中旬よりヨルダンにてJBIC(国際協力銀行)外部専門家
としてイラクの保健分野とその他の国際機関・NGO等人道支援アクターの
動向とイラク国内の治安情勢・社会情勢の情報取りまとめに従事して参り
ましたが、このたび8月末日を持ちましてこの仕事より離れさせて頂くこと
になりました。

今回の業務は短い期間ではありましたが、昨年8月~本年1月までの
第一期に続いての2度目のJBICの業務で、この間、皆様には大変
お世話になりました。
この場を借りまして改めて厚くお礼を申し上げます。

今後についてですが、引き続きヨルダンに滞在の上、イラク支援に
関わることになりました。

9月1日より古巣への部分復帰となりますが、NGOのJVC(日本国際
ボランティアセンター)からの業務委託により、本部のイラク担当を
現地側でサポートするリエゾンオフィサーの仕事をさせていただくこと
になりました。

同団体では、以前、2003年より2006年末までの間、バグダッド
滞在の1年間を含めて3年半イラク事業の現地担当の仕事をして
おりましたので、約1年半ぶりのNGOとしての業務になります。

これまでとはまた違った形になりますが、引き続きのご指導、ご鞭撻
を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

2008年8月31日 

原 文次郎


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