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2007.02.10

今ふたたびの中東行き

2月9日、久しぶりに機上の人となり成田を発って
ヨルダンに向かう。

前回は10月初旬の帰国であったので、4ヶ月ぶりの
ことになる。
JVCを離れたので、今回から費用が自己負担という
ところは懐には厳しいが、改めて心を引き締めての
中東行きだ。
成田から乗り継ぎ地のイスタンブールまでトルコ航空で
12時間、乗り継ぎ待ち3時間半の後、イスタンブール
-アンマン間が2時間強という日程だ。
これだけでも17時間半かかっているので、家を出て
から着くまで要するに丸一日かかるという勘定だ。
やはり中東は遠い国であることを体で実感する。

2003年の戦争から4年が経とうとしていて、日本の
中でイラクへの関心が下がっていることを感じるが、
この物理的な距離を考えても無理のない部分もある。
しかし、直接関わる者としては精神的な距離までも
広げてしまってはいけないと思う。
また、ここで、私自身のことととして「直接関わる者」
と表現したが、日本の私たちはイラクでの出来事に
大なり小なり、間接的にでもまだ関わっているのだ
ということ、殊に戦争とその後の混乱の中で、加害
者としての影響が大きいのだということを忘れずに
いたいと思う。

今回の出発を前にアフガニスタンの現状について
改めて聞く機会が続いた。イラクだけではない、
アフガニスタンの現状もどれだけ私たちは知って
いるだろうか?
日本で報道が少ないことは、現地で問題がない
ことを意味しない。
それどころか、無理な戦争のもたらした負の遺産は
今まさに治安悪化という形で噴出している。戦争を
支持し、戦後処理に関わった国の人々として、
私たちもこの国々(アフガニスタン、イラク)の将来に
少なからぬ責任を今も負っているのだ。

旅の途中で読んだ英字新聞は、2つの重要なニュース
を報じていた。
ひとつは米軍のイラク増派に関連して、PRT(地方
復興チーム:軍民協力による地方復興)の進捗が
簡単ではないこと、もうひとつは米国民主党と共和党
の一部による、ブッシュ政権イラク新政策に対する
反対決議案の動向が党派の思惑によって迷走して
いるというニュースだった。

これらはアメリカとイラクの今後を見る上で大事な
ニュースだ。
しかし、この間にもバグダッドを中心にして新たな
治安維持作戦は進められており、イラクの死者の
数のカウントも増えている。

隣の国に行ったところで、これらのイラク国内の
人々の思いがどれだけ汲み取れるだろうか?
今回の中東行きは自問自答から始まる。

到着したアンマンは冷たい雨模様の天気だった。
2004年2月に濃霧の中でバグダッド-アンマン間
の陸路を移動したことが思い出された。


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