« 2006年5月 | トップページ | 2006年8月 »

2006.07.27

遥かなるKhiam(レバノン南部)

26日にレバノン南部ヒアムの国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の施設が
イスラエル軍の空爆を受け、停戦監視要員4人が死亡したと報道されている。
しかも、国連の司令官の10回にも渡る攻撃中止要請にもかかわらず攻撃は
続行されたという。

ヒアムと聞いて、「もしかしたら」と思い、記憶をたどり、地図を見てみた。
確かに2004年の9月に訪問したところではないか。
(2004年9月22日の項目参照)

このとき訪れた国境地帯が今は紛争地となり、あの美しい地中海を望んだ
サイダの町の海岸線に今は観光客の姿が絶えてしまうとは、そのときには
とても想像がつかないことだった。

このように世間の目はレバノンの情勢に釘付けになっている模様だが、
しかしその間に同じパレスチナの占領に発する問題として、ガザ地区の
悲劇は続いているし、イラクでも毎日のように多数の人々が亡くなっている。

これらを毎日のニュースとして「消費」してしまう態度で私たちは良いのだろうか?

遥かなるKhiam(ヒアム)を思いやりつつ、私はイラクから離れることが出来ない。

<写真は2004年に訪問したレバノン-イスラエル国境。
 奥にフェンスとコンクリートの「壁」が見える。
 黄色い旗はヒズボラの旗>

Leban

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.07.24

最後のお願い(署名のお願い)

呼びかけ人でありながら今ごろのご案内ですみません。
沢山の人々の目と耳がパレスチナ・ガザ地区のできごとと
レバノンでのできごとに集まっている間ではありますが、
この間、イラクの治安も決して良くなったわけではありません。

特にイラク西部アンバール州の州都ラマディ近郊で6月より
展開されている米軍による包囲作戦の模様は、
JVCのホームページでもイラク支援のNGOネットワークである
NCCIの週報の記事から紹介しています。
「ラマディ攻撃によりファルージャ危機の再来の懸念」

このような危惧される事態を何とか回避したいとして、
イラク支援に関わる有志が署名活動を進めているところです。
下記の通り紹介します。締め切りの7月末まであとわずかですが、
皆様のご協力をよろしくお願いします。

【イホネット通信 第108号 2006/7/8】

■イホネットです。前号でご案内した、緊急のインターネット署名へのご協力、ありがとうございます!
世界各国からも賛同の署名が 届き始めています。イラクの人々に、この思いが届きますように! 
7月末までになるべく多くの署名を集め、8月初旬に提出することにしました。ぜひ周りのお知り合いの方にも呼びかけて下さいませ。
 ・署名サイト< http://www.thepetitionsite.com/takeaction/507914513 >
 ・日本語説明サイト< http://www.iraq-hope.net/060625.htm >

■以下、高遠菜穂子さんのブログ『イラク・ホープ・ダイアリー』
 < http://iraqhope.exblog.jp/ >より転載します。


◇◇◇◇◆緊急嘆願書への署名のご協力をお願いします◆◇◇◇◇ From  高遠 菜穂子

以前にもここでお知らせしましたとおり、先月12日にイラクの友人の兄が亡くなりました。交通事故で負傷した友人の兄は、病院に搬送される途中で、米軍に止められ、病院に行くことを許されずそのまま出血多量で亡くなったそうです。

彼らの町ラマディは、今年4月から大規模な米軍の攻撃を受けていました。先月のそれは、2004年のファルージャ大虐殺に匹敵すると言われました。

私はこの知らせを聞いて、自分がファルージャで拘束された時を思い出しました。私はあの時、ファルージャ住民の大きな怒りに押し潰されそうになりました。しかし、その怒り狂う彼らの後ろにさらに重くのしかかるものがあることを強く感じていました。それは、イラクの外に住む私たちの無知、無関心、無力感というものでした。この「無」は「負の感情」や「負の行動」を大きくしていきます。暴力や戦争はますます増え、怒りや憎しみが増大
していきます。私はあの時、そんな「無」が生み出す「負」に絡めとられた、そう感じたのです。そして今、私は同じことをくり返してしまっていると激しく思っています。

今までに送られてきたイラク人からのメールをブログにまとめました。
イラクメール・日本語< http://iraqmailj.exblog.jp/ >と
イラクメール英語(原文)<http://iraqmail.blogspot.com/ >です。

そこには「世界に理解してもらえない」という切実な思いがありました。「私にできることはなんだろう?」と考えても、ただただ無力感に襲われ、手をこまねいて見ているだけになってしまいました。イラクに行けない私が、今、イラク人に対しどんな言葉を述べ、どんな態度を示せばよいのか悩みました。

一つアクションを起こしてみようと思います。「イラクにおける暴力を止めることを求める」国際緊急嘆願書を作成することにしました。これはイラクホープネットワークが主体となってやっています。ブッシュ大統領に提出する予定ですが、この嘆願書(申入書)に賛同してくれる方々の署名を集めております。
詳細はイホネット< http://www.iraq-hope.net/ >

この署名がすぐさまイラクの安定につながることはないだろうことはよくわかっています。しかし、この中に述べたイラクの情勢を広く世界に知らせたいというのが第一の目的であります。
そして、この嘆願書の内容に賛同してくれる方々の署名は、イラク人に対して私たちの誠意を示すことになるのではないかと考えました。「イラクを見捨ててはいない」というたくさんの人の意思表示が、少しでも多くのイラク人の励ましになればと考えています。

この嘆願書に賛同し、広く呼びかけていただける「呼びかけ人」を募集しております。呼びかけ人になってくださる方は、お知らせください。→イホネット< iraq_hope_net@yahoo.co.jp >

以下は、嘆願書の日本語訳です。


□□□□□□□□ブッシュ大統領への申し入れ文□□□□□□□□

ジョージ・ブッシュ米国大統領へ


「これ以上の殺戮をどうかやめてください」

 私たちは、米国政府に対し、イラク西部の町ラマディから兵を退き、これ以上の殺戮をただちにやめるよう要求します。ラマディはバグダッド西方に位置する人口40万人のアンバール州の州都です。

 米国が批准しているジュネーブ条約では、民間人に対する攻撃、殺人、傷害、虐待はジュネーブ条約の共通3条により禁止されています。この共通第3条は国際慣習法化されています。また、ジュネーブ条約第4条約では、以下のことを規定しています。

 16条 病人の保護
 18条 文民病院の攻撃禁止
 32条 民間人に肉体的苦痛を与える行為や虐殺を禁止

 ラマディの住民は以下のような状況に置かれています。また、ジュネーブ条約追加第一議定書に米国は締約国になってはいませんが、以下に指摘した規定は国際慣習法としての性格を認められており、仮に締約国になっていなくとも、国際法上許されません
(以下、※は「ジュネーブ条約追加第一議定書」からの引用)。

● ラマディでは、ここ数ヶ月にわたり電気・水・食料・ガソリンスタンドなどのライフラインを断ち、人々の生活を困窮に落としいれています。これはジュネーブ条約追加第1議定書54条に違反しています。

 1:戦闘の方法として文民を飢餓状態に置くことを禁止する※

 すなわち、住民の生活に必要不可欠なものを利用させないようにして、住民を飢餓に陥れることは、いかなる理由をもってしても禁止されています。


● 家々を襲撃し、屋上を占拠し、道行く人を狙撃し、米軍はラマディの街を恐怖と暴力で支配し続けています。これは、ジュネーブ条約追加第1議定書第51条に違反しています。

 2:文民たる住民それ自体および個々の文民は、攻撃の対象としてはならない。
   文民たる住民の間に恐怖を広めることを主たる目的とする
   暴力行為または暴力による威嚇は、禁止する。※
 4:無差別な攻撃は、禁止する。※

 すなわち、無差別な攻撃とは、軍事目標と文民または民用物とを区別しないでこれらに打撃を与える性質を有するものをいいます。
過去、米軍は民家をミサイルで攻撃し、あるいは民家に押し入り住民を銃殺し、多数の民間人を殺傷しています。


● 米軍は検問と称して、病人さえも通ることを禁じています。
このため、治療が間にあわず亡くなる住民が多数います。これは同条約追加第1議定書第10条に違反します。

 2:傷者、病者および難船者は、すべての場合において、人道的に取り扱われるものとし、また、実行可能な限
 り速やかに、これらの者が必要とする医療上の看護および手当を受ける。※

 すなわち、いかなる場合も、住民の生命をおびやかす行為は禁止されています。


● 米軍は市内にある病院を攻撃の対象として住民が治療を出来ないようにしています。これは同条約追加第1議定書第12条に違反しています。

 1:医療組織は常に尊重され、かつ、保護されるものとし、また、これを攻撃の対象としてはならない。※


● 米軍はイラクでの占領を取材しているロイター通信社のイラク人記者を含む、イラク人ジャーナリスト7人を、確たる理由もなく逮捕・拘束しています。これは同条約第1追加議定書第79条に違反します。

 1:武力紛争の行なわれている地域において職業上の危険な任務に従事する報道関係者は、第50条1に規定する文民と認められる。※

 ジャーナリストも文民としての権利を有し、保護され、暴力行為または暴力による威嚇は禁止されています。

 かようにイラクにおける米軍の占領は国際条約上からみても、あらゆる面から許されるものではありません。

 今、ラマディの街には、貧しくて街を出ることが出来なかった人、交通手段を持たず出ることが出来なかった人、家を守るため、あるいは家族を守るために出ることが出来なかった人々が閉じ込められています。
 即刻米軍はラマディの街から占領軍を退き、ジュネーブ条約にのっとり適切な方法で住民と接することを要求します。

 米国政府およびイラク政府は2004年にも二度にわたりファルージャを攻撃し、多くの人々を殺しました。ファルージャだけではありません。過去3年間にアルカイム、ハディーサ、タルアファル、サマッラ、ナジャフ、バグダッドで、繰り返し繰り返し行なっています。 私たちは何度このような殺戮を見なければならないのでしょうか。

 この間、亡くなったイラク人の数は10万人を越え、米兵は2500人を越えました。

『米兵がイラク人を殺せば殺すほど、彼らは、米国政府とイラク政府を 敵とみなし、レジスタンスが増えていきます。』

米軍が敵とみなしているのはイラクの民衆そのものです。
人々を殺すことをやめ、平和的創造に向けて、その力を発揮してください。

2006年6月25日

===================================
賛同団体:イラク・ホープ・ネットワーク、BOOMERANG NET、イラク救済基金、NPO法人PEACE ON、
   平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声、平和の井戸端会議、平和省プロジェクト・大阪、
東京平和委員会、JIM-NET (日本イラク医療支援ネットワーク)、CADU-JP (劣化ウラン廃絶キャンペ
ーン)、「9条の会・おおがき」、ピースボート、ほっかいどうピースネット

個人:相澤恭行、青柳行信、青井茉莉子、天木直人、荒井眞理、石川逸子、伊藤和子、岩城順作、岩路真樹、
うらきよみ、上野白湖、上野良治、生方卓、大嶋愛、太田光征、大塚正子、大塚昌男、大平直也、
岡本棟守、笠原千里、加藤和博、鎌仲ひとみ、菊地邦夫、きくちゆみ、キンバリー・ヒューズ、
日下部信雄、熊谷宏、郡島恒昭、郡山総一郎、小坂祥司、近藤ゆり子、佐々木あきら、佐藤真紀、
佐和明生、志葉玲、島田春生、杉原浩司、鈴木實、攝津正、高瀬香緒里、高遠菜穂子、高橋建吉、
竹嶋健治、田中泉、田口敬三、田村祐子、チョウ・ミス、千葉喬、鶴岡秀樹、土井敏邦、豊嶋修二、
利元克巳、中島健、中嶋俊一、中嶋孝子、仲本佳子、七尾寿子、西方さやか、西原博子、野田隆三郎、
原文次郎、久松重光 、布施祐仁、布施貴良、穂坂光彦、細井明美、益岡賢、宮崎利春、毛利正道、森住卓、
柳沢吉則、山口たか、遊牧民、横原由紀夫、吉橋登志彦

 (呼びかけ団体・呼びかけ人は2006年7月7日現在)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.07.22

イラクより来日の医師の講演(東京)

JVCも一員であるJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)が協力している
催しのご案内です。皆様お越しくださいませ。
ちなみに私はこの催しに参加後、翌日31日のフライトでアンマンに飛ぶ予定です。
このところサボっていたブログの更新もこの機会に復活させたいと思います。

******* 以下 転載 ************

イラクから、劣化ウラン弾禁止国際会議(8月3~6日、広島)に参加するため、
医師と環境調査の博士が来日します。
折角の機会ですので東京でも集まりを持つことにしました。
市民がどう軍縮や、軍事産業にストップをかけられるのか、劣化ウラン禁止を
これを機に市民運動として盛り上げて生きたいと思います。
是非皆さん参加してください。

~イラクの環境調査員、医師が語るDU被害の実態~
現場からの証言

ICBUW広島大会(8月3~6日)に先がけ東京の市民に向けてのメッセージ
pre-ICBUW HIROSHIMA

米国や日本の政府そしてWHOさえDU(劣化ウラン)と健康被害の因果関係を
認めようとはしない。
DUのもたらす健康被害とは 何なのか? 現地で活動を続ける2人のイラク人が
その実態を明らかにしDUの真実に迫る。

報告者
ジャワッド・アル-アリ博士:
   腫瘍学。バスラ教育病院・がんセンター所長。
   子どもの白血病増加など、劣化ウラン被害を国際社会に向け
   最も声高に訴えてきている医師。

カジャック・ヴァルタニアン:
   環境放射能測定の専門家。バスラ環境局研究員。
   湾岸戦争以降、バスラ地域にて劣化ウラン汚染調査に関わり、
   現在は、戦争による環境汚染問題に取り組む市民グループの
   中心メンバーでもある。

日時: 7月30日(日) 午後6時(開場5時半)
場所: 平和と労働センター8F全日本民医連会議室
     (御茶ノ水駅徒歩10分)
参加費: 1000円


主催:ICBUW広島大会を支える実行委員会
協力:民医連、JIM-NET、イラクホープネット、NO DU! NET
お問い合わせ:cadu_jp_news@yahoo.co.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.04

アンマンでやって来たこと(報告)

5月末のアンマン行きの後、かなりの長期間に渡って更新を
サボっていましたが、今回の滞在は短く、6月9日には日本に
戻っていました。

折りしも、帰国のためにアンマンを発った6月8日の午後は、
テロリストの首謀者とされるザルカウィ容疑者が米軍の空爆により
7日に死亡とのニュースが世界を駆け巡っている最中でした。

さて、アンマン滞在時に参加した国際会議の
「イラクで非暴力を広め平和を主導するためのネットワーキング会合」
(Promoting Non-Violence and Networking Peace Initiatives
in Iraq)
については、帰国後6月21日にJVC水曜講座で報告をさせて
頂きました。
約30名ほどの方々にお越しいただきました。その節はありがとう
ございました。

また、この会合に関する報告は、5月からほぼ隔週ベースで発行している
メールマガジンのJVCイラクブリーフィング第2号で扱い、
JVCのHPにも掲載していますので、そちらもご参照ください。

また、7月1日(土)には、NHKラジオ第一放送”地球ラジオ”18時台で8分に渡って
やはりこのアンマンでのイラク非暴力ネットワーキング会合の模様をお伝えして
います。
この模様は番組のHPでこの8日中までは聴けますので、よろしくお願いします。
(左側のラジオの形のアイコン(「前回の放送をお聴きいただけます」と書いてある)
 をクリックして、7月1日放送分の6時台です。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年8月 »