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2006.03.03

「香田さん殺害容疑者逮捕」の報道について

「内戦寸前」とも「いや既に内戦状態だ」とも形容されている
イラク国内の事態を前にしながら、日本でのイラク報道がむしろ
別の件に関して熱心である様に見えるのには頭を抱えてしまう。
(”...様に見える”と書いたのは、私はヨルダンに居るので、正確には
 日本の報道ぶりがわからないからで、もっぱらインターネットで見た
 日本の報道対応の印象です。)

こらは、他でもない、香田さん殺害容疑者逮捕、起訴に関する報道に
ついての話である。
もともとのネタは”容疑者”の自白だとするイラキーヤTVの放送と
それを入手したNHKが発信源のようなのだが、しかし主な根拠はそれだけ
である。
今のイラク警察と内務省の能力を考えると、容疑者の自白を検証する事実を
挙げることができているのかどうかがまず疑わしい。
その上で、現地スタッフを通してとはいえ、逮捕されている容疑者がいとも
簡単に報道機関のインタビューに応じることができているということも変だ。
イラキーヤTVもいわば現政府の肝入りの官製放送局であり、他局や
他のメディアを通して多重チェックできる報道もない。

わずかなネタで報道を繰り返し、それがまた次の報道のネタになる報道の
堂々巡りが起きていないかどうかを危惧する。


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