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2005.11.23

シンポジウム:「アフガニスタン 軍事文化からの脱却」

JVC主催のシンポジウムのご案内です。
今回はアフガニスタンの現状を取り上げますが、「民主化」のための政治
プロセスが進展するように見える一方で治安の回復が進まず、「復興」から
取り残された市民生活が犠牲を払っているという現実はイラクでも共通する
問題です。
私も会場に足を運びますので、よろしくお願いします。


~シンポジウム:「アフガニスタン 軍事文化からの脱却」~

9・11以降世界の注目をあつめたアフガニスタン。今年9月に下院・州議会
選挙を終え、政治プロセスが進展していますが治安は一向に回復しません。
米兵、タリバンのみならずアフガニスタン一般市民、人道援助関係者の犠牲
はあとをたたず、はたして、アフガニスタンではなにが起こっているのかを軍と
民の関係を切り口に検証します。
本シンポジウムでは、アフガニスタンの現状を中東専門家・政府関係者・
NGOスタッフの議論を通じて、日本政府が主導したDDR(武装解除・動員解除・
社会復帰)の成果と残された課題を検証します。
また、米軍およびNATO中心に進められている軍と民が協力して行う復興
人道支援の問題も取り上げます。

日時 :11月28日(月)18:30~21:00(開場:18:15)

場所 :文京シビックセンター4F シルバーセンター シルバーホール
    東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-3812-7111
東京メトロ丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
    都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
    JR総武線 水道橋駅 徒歩8分

参加費:1,000円(JVC会員500円)

パネリスト:

●伊勢崎 賢治氏 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授
        (特活)日本紛争予防センター理事
         元日本政府特別顧問 アフガニスタン大使館DDR班班長

プロフィール 専攻は危機管理と非営利経営学。10年間アフリカで開発
援助を経て、東チモールで国連暫定行政府の県知事、シエラレオーネで
武装解除を担当し内戦の終結に貢献する。アフガニスタンにおける武装
解除を担当する日本政府特別代表を務める。

●今井 千尋氏  内閣府 国際平和協力本部事務局 国際平和協力
研究員

プロフィール (財)日本フォスター・プラン協会、日本財団勤務を経て、
アフガニスタンで除隊兵士の職業訓練(JICA)、武装・動員解除監視
(DDR国際監視団)に携わる。研究課題は民軍協力。

●田中浩一郎氏 (財)日本エネルギー経済研究所 中東研究センター
GM 研究主幹 元国連アフガニスタン特別ミッション 政務官

プロフィール 東京外国語大学大学院修了。在イラン日本大使館専門調査員、
国連アフガニスタン特別ミッション政務官などを経て現職。2002年以降、アフ
ガニスタン選挙監視団にたびたび参加。

●谷山 博史  (特活)日本国際ボランティアセンター アフガニスタン
事務所代表

プロフィール 80年代のインドシナ難民支援からJVCに関わる。アフガニスタン
では村の医療改善に取り組む一方、軍と人道支援の関係を問う。
前JVC事務局長。

ファシリティター:

●高橋 清貴  (特活)日本国際ボランティアセンター 調査提言担当
         恵泉女学園大学教員

主催:(特活)日本国際ボランティアセンター 
協力:(特活)日本紛争予防センター
後援:(財)庭野平和財団

申し込み 
お名前・電話番号・人数をE-mail:hasebe@ngo-jvc.net(担当:長谷部)または、
TEL:03-3834-2388& FAX:03-3835-0519までお願いします。
URL: http://www.ngo-jvc.net/

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2005.11.21

がんばって欲しい日本の全国紙

20日は「高校生平和の集い」という催しでイラクのお話しをさせて
いただく機会がありました。

会場に向かう途中で新聞を購入。
日本の全国紙を読んでいてもイラクの記事ももちろん全般的に
海外記事が少ないので情報に疎くなってしまいます。
なので最近は英字新聞を併読するようにしています。
この日はジャパンタイムズを購入。

すると、SundayTimeOut(日曜版特別記事)に7日のブログでも紹介した
劣化ウラン汚染の影響を受けたと思われる帰還米兵のジェラルド・マシュー
さんの記者会見を受けての記事が掲載されていました。

DU vet: 'My days are numbered'
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?fl20051120x1.htm

そして、これもたまたまですが、この日の一面に載っていた記事は
次のようなもの。

U.S. asked Japan to change SDF mission in Iraq
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?nn20051120a2.htm

要は、アメリカが日本の自衛隊にも人道支援を超えた治安維持の仕事を
するようにと要求しているという記事です。
さすがにいったん日本政府は不可能だと回答していますが、アメリカの
占領戦略の転換で、有志連合参加国に対して治安維持行動への応分の
負担を求めて行くという全体戦略の中で、日本にも引き続き負担を求めて
行くとされています。

後から他の方に地方紙にも同様の記事が出ていると教えていただきましたが、
どうも全国紙で目立った形では出ていなかったようです。

こういう記事こそがんばって全国紙で載せて欲しいと思う今日この頃です。

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2005.11.20

バグダッドと深夜に問答

日本とバグダッドの時差はマイナス6時間。
私が日本に居ても連絡を取り合って情報を手に入れています。
今晩の会話を要約するとこんな具合です。
これだけでもなかなか日本に伝えられない状況がわかります。
カッコ内は私の言葉と補足です。

(「電力供給の模様はどうですか?」)

 「2日前には停電がひどかったけれど、きょうはだいぶ良くなっているよ」

(「きょうのバグダッドの模様は?」)

 「きょうはみんなエジプトでの会議の模様を伝えるニュースに見入って
いるよ」

(=>参照: イラク和解へ準備会合 アラブ連盟が本格的支援 
(共同通信カイロ発19日)

 

  ちなみにこの会合、本会合は12月15日の選挙後、本格政権が年内に
  発足した後、来年になってから開かれる予定。
  今回の会合は準備会合で、エジプトのカイロで、19日より3日間の予定で
  開かれています。大統領、首相はもちろん、シーア系アラブ、スンナ系
  アラブ、クルドなど各派の代表が出席して民族融和について話すのだと
  いう。
  初日はタラバニ大統領の強硬発言に各派が反発して紛糾。
  しかし、さすがにこの場を壊してはまずいと2日目以降は各派が歩み
  寄ったと聞いています。
  こういうニュースを仕入れるのにも日本ではなかなか報道がなくて
  苦労します。
  (21日付け追加補足)

 「(バグダッドの)ジャドリヤ地区の収容所の話は聞いているかい?
  街頭では今はみんなこの話で持ち切りだよ」

(=>参照: スンニ派173人虐待か、栄養失調やけが バグダッド (朝日新聞16日)

 「逮捕の上、収容された人の中にはパレスチナ人もいて、ひとりは
  死んだと聞いている」
 「内務省の収容所にはまだたくさんの人が収容されていると聞いて
  いるよ」
 「その収容所は○○ホテルのそばにあるとのもっぱらのうわさだ」

 (注: 実際は○○は実名です。)

 (「内務相の記者会見によると、虐待を受けたのは7人だけで、それ以外は
   ただの噂だとされているが...」)

 「そんなことはない。1000人ぐらいは居て(米軍が収容所に
踏み込んで解放したときに)残っていたのは176人だと言われている。
イラクイスラム党がそのように発表している。」

 (注: 実際に米ABC放送ではイラクイスラム党提供の虐待の痕跡のある
     元収容者の写真が放送されているのを衛星放送で見ました。)

 (「シーア派を中心とするイラク警察と治安維持部隊によるスンニ派に対する
   虐待だと聞いているけれど、宗派同士の戦いになっているのですか?」)

 「いや、そこまでひどいとは私は思わない。イラク警察はイラクの
人々のために良いこともしている。
 (悪いことをしているのは一部の人々ではないか)」

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2005.11.12

紛争下イラクの国際人道法違反

「旧イラクのサダム政権が崩壊し、占領軍暫定当局(CPA)による統治も
2004年6月28日をもって終わりを告げているので、法的には主権は今の
イラク移行政府にあることになり、イラク国内の紛争はもはや国家対国家の
国際紛争ではなく、国内紛争に当たる...」のだそうである。
しかし、この「国内紛争」(あくまでもカッコつき)が問題なのは、
それが国際的な影響下にあることである。

...等々理屈はあるのだが、要するに法の縛りが徹底していない
今のイラクでは紛争下における国際法のルールが機能しておらず、
人道上の問題が多く発生している。

この問題を広く国際社会に訴えようと、NCCI(イラクにおけるNGO調整委員会)
では11月8日付けで声明を発表
している。
そして、JVCでも本日付け(11日)で声明を発表した。

“民間人の保護と人道支援への理解を!”
イラクで引き続き起きている人道危機に対するNGOからのアピール

2005年11月11日 
日本国際ボランティアセンター(JVC) 
    

12月15日に予定されているイラク国民議会選挙を前に、
治安の安定を図ると称し、多国籍軍とイラク政府軍は、
主にシリア国境を越えてイラク国内に影響を及ぼす
外国人武装勢力の拠点だとして、イラク西部のアンバール州
ユーフラテス河流域、特にシリア国境地域での掃討作戦を
強化しています。折りしも、この時期は6,000名以上の
犠牲者を出したと伝えられるファルージャ包囲作戦の開始から
ちょうど1年に当たります。この軍事作戦の際にも、翌年1月末の
暫定国民議会選挙を控えて治安の安定が目的であるとされて
いました。

以前より引き続くこの攻撃に加えて、11月5日-8日には
掃討作戦「鋼鉄のカーテン(Steel Curtain)」が展開され、
カイム市郊外のフサイバ地区を中心とした地域が激しい攻撃に
さらされました。作戦は終了し、主要な戦闘が終了しても、
武力衝突は今も続いています。
現地の協力者を通じた報告によると、10月30日時点で
カイム近郊に避難していた避難民は7,000家族を越えています。
しかし、軍事作戦の結果、避難先の地域に向かう補給路の橋が
破壊され、緊急人道支援物資の輸送が困難となったこともあり、
避難先で生活物資の不足に困った人々が帰還を始めたと伝え
られていました。
この後、31日には作戦の本格化に先行してカイム近郊に空爆が
加えられ、民間人の死傷者が出たと伝えられています。

JVCでは昨年のファルージャ包囲作戦の際にも市外への避難民に
対して食糧や医薬品を配布するなどの支援を行いましたが、
今年もイラク西部地域で紛争の激化に伴う危機に際して人道的
支援を必要とする人々の要請に応え、医薬品を配布するなどの
緊急支援を9月より実施しています。

これまでにもこのような武力衝突の局面で、一般市民が必要な
医療サービスを受けられない事態が生じています。つまり、
(1)地元の医療機関に攻撃が加えられて、設備が破壊される
などして傷病者の治療に支障を来たす、(2)軍事作戦上の
必要性を理由として、被害者を搬送するための救急車両の
通行が妨げられる、(3)被害者の救援に向かう赤新月社や
NGOの人道支援スタッフの現地への立ち入りが妨げられる、
などです。しかし、戦闘中であっても医療を確保することは
国際法によって保証されており、それが守られないのは
国際的な人道原則に違反しています。

この人道的危機に対して、イラクで人道支援活動に従事する
NGOの協議体であるNCCI(イラクにおけるNGO調整委員会)は
11月8日に声明を発表し、これ以上、武力衝突に伴う犠牲者を
増やさないよう関係者に適切な対応を取ることを求めています。

これに対し、NCCI参加団体でもあるJVCは国際法の遵守と
医療などの人道支援活動を確実にするために、イラク政府当局、
多国籍軍はもとより敵対する武装勢力も含め関係者に適切な
対応を取ることを求めます。


イラクにおけるNGO調整委員会(NCCI) プレスリリース     
(2005年11月8日)  

(訳:JVCイラク現地調整員 原 文次郎)
イラクにおける人権と国際人道法の違反

NGOは以下の状況を憂慮しています。

- イラク社会を分裂させる重大な緊張状態
- イラク法および国際法の重大な違反
- イラク法および国際法の違反に際して訴える療法の欠如
- 民間人と支援スタッフの保護の欠如

NGOは以下を求めます。

- すべての当事者に対し完全なる人権と国際人道法の
尊重を義務付ける、新たな国連安全保障理事会議決議。
  紛争に関係するすべての勢力が紛争の民間人に与える
影響を最小に留めるための努力を行うべきである。

イラク市民と支援スタッフは彼らが享受すべき法による保護と現場での
暴力的な現実との大きなギャップに直面しています。
彼らは日常的に違反に直面しています。たとえば、誘拐、殺害、恣意的な
拘禁、援助輸送団への攻撃や軍と民間の人々や標的を区別する原則が
尊重されないなどのことです。
犠牲者には、乱用を訴える療法が全くありません。

国連安全保障理事会は現在イラクで起きている紛争を「国内の武力紛争」
として特徴付けています。なぜなら国連決議.1483、1500、1546、
および1557が紛争後という状況下でのイラクの主権と領土の保全を承認
しているからです。

法的に主権国家であるイラクはすべての人権侵害を食い止める試みを行う
責任があります。

これらの苦難に直面し、イラクで活動するNGOは以下の通り求めます。

1) イラク当局に対して
- NGOの存在、役割、不偏性を認め、NGOの活動の場を
保証すること。
- 政府はNGOの規制と活動の促進をすべきであるが、
コントロールしようとしないこと。

2) 多国籍軍に対して
- NGOの存在を認め、軍事作戦中も脆弱な人々に対する
NGOのアクセスを促進すること。

3) 武装集団に対して
- NGOの役割と不偏性を理解し、事態に介入するための
人道的な中立なスペースを尊重すること。

4) 国際的なドナー(資金提供者)に対して
- イラク復興にNGOの存在が効果的であることとNGOの役割を
認めること。
- イラク復興資金の一部でもNGOを通して回るようなルートを
再開すること。

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2005.11.11

アンマン爆破に目を奪われている間に起きていること

アンマンでの爆破事件を受けて引き続きご心配のメールをいくつか
頂いております。
ご返事が間に合っておりませんが、取り急ぎお礼申し上げます。
現地の友人や協力者で知る限りでは被害にあった者は今のところ
おりません。
ほとんどが自宅にいる時間で、特に爆破音を聞いたという者も
いませんでした。
また、ふだん、夜にこれらのホテルに近寄ることがないのが幸いでした。
私自身は会議等で利用した事のあるホテルが今回被害に合っていますので、
確かに他人事でなく、恐らく滞在中であれば爆発音が聞こえたであろう距離に
住んでおりました。

しかし、この爆破に目を奪われている間に、同じく10日にはイラクの首都
バグダッドでも爆破事件が起き、同じくアルカイダ系と思われる団体が
犯行声明を発表していることに気を止めておく必要があります。
11月9日は現地で普通に行う表記では9/11になるので、
9-11にちなんだ陰謀だと言う話まで流れていますが、それについては
何とも言えません。
むしろ2004年11月8日(ファルージャ攻撃)から1年経ったということの方を
思い起こした方が良いように思います。

ニューヨーク時間8日、現地時間9日には、国連安全保障理事会が決議を
採択して、多国籍軍の駐留期限を1年延長していること、この決議採択は
全会一致で、特にもめることがなかったこと、そして何よりこの決議案が
英国、デンマーク、ルーマニア、米国と並んで日本が共同提出国に名を
連ねていることを大きく取り上げたメディアが見られないのも気になることです。
こういうことが忘れられてはならず、気を留めておく必要があると思うので、
ここに記しておきます。


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2005.11.10

ヨルダン爆破事件

ヨルダン、アンマンでのホテル爆破事件の報に接し、
知人、友人の安否が気になっています。
(直接の知り合いは、普段、夜にこれらの高級ホテルに
 用事があるような方は少ないのですが。)

時差が-7時間あり、現地はまだ午前5時(日本時間10日12時現在)
なので、夜が明けるのを待って現地との連絡を取ろうとしています。

ここをお読み頂いている皆様には私が日本に一時帰国中で
あることはお分かりだと思いますが、いくつか個人的に
問い合わせメールを頂いておりますので、改めて私自身は
一時帰国中で無事であることをお伝えしておきます。

取り急ぎまで

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2005.11.08

共著、雑誌記事のご案内

おかげ様でこのところイラクの現状と人道支援の活動の模様を紹介する
機会に恵まれています。
共著と雑誌の発行が続いているので、この場でご案内させて頂きます。

(雑誌)
岩波書店『世界』12月号(11月8日発行)
 「イラク「戦後復興」の理想と現実の狭間で
  ――ますます悪化する治安、本当の人道支援とは何か」

  原 文次郎(JVCイラク事業、現地調整員)

(共著)JVC25周年記念出版
「NGOの選択 グローバリゼーションと対テロ戦争の時代に」
(株)めこん発行、日本国際ボランティアセンター(JVC)著 (11月6日発行)
担当部分: 第II部 時代の現場から 
        第2章 イラク、人道支援の現場から  
             悪化する治安情勢の中で継続する人道支援

このような場で書かせていただけることは光栄なのだが、しかし今日も
現在進行形のイラクの情勢が伝わって来ている。
イラク西部、アンバール州のシリア国境沿いユーフラテス河流域の地区で、
またもや米軍とイラク国軍が武装勢力掃討を名目とした攻撃を5日から
開始しており、民間人の犠牲者が出ていると伝えられている。
今回の舞台は国境沿いの都市カイムと近郊の町クサイバだ。
カイム近郊では先週までの話で7千家族近くの避難民が出ていたが、
途中の経路の橋が寸断された結果、人道支援のための食糧や防寒用の
毛布などの物資がの輸送が妨げられて届かなくなり、郊外に避難していた
これらの人々の中からも、支援を受ける見込みがないことから危険と知り
ながら市内に戻った人々も相当数出ていると聞いていたので、これらの
人々が空爆の嵐にさらされたと考えると胸が痛む。

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感動の講演会

7日の夜は、私も参加している劣化ウラン廃絶キャンペーンやイラク・ホープ・ネット
ワークらの共催で開かれた講演会「イラク帰還米兵が語る劣化ウラン被害
~兵士として 親として~ 」
(詳しくは劣化ウラン廃絶キャンペーンのHP参照)
に参加した。
CADU-JP

「州兵として第二次湾岸戦争(イラク戦争)に従軍、トラックドライバーとして兵站業務に
携わる過程で突然の体調不良に見舞われ帰国。その後誕生した愛娘ヴィクトリアには、
先天性障碍があった。
 マシュー氏は健康被害を訴える他の帰還兵とともに、自身はもちろん愛娘ヴィクトリア
をも含む補償を求める訴えを、国防総省に対して起こす準備をしているという。」
(上記HPより)
実際にお目にかかってみると、マシューさんは元兵士らしく立派な体格をしていたが、
やはり顔色が良くなく、体調は思わしくないようだ。しかしその状態でありながら
日本まで来られて語られるその言葉一つ一つに重みがあった。

健康被害に会いながら補償のない政府を訴えると聞くと、被害者の立場でアメリカの
兵士だけを見ているのかと疑った自分が恥ずかしい。
マシューさんはイラクの子供たちの苦難にも思いを馳せる器の大きな人だった。

私は感動と言う言葉を安易に使うのを好まないが、この日ばかりは感動ということばを
使わせて貰いたい。
率直に感動ということばを使うにふさわしい場面に出会うことができたのだから。

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2005.11.07

眼下に見えたもの、この先に見えるもの

帰国早々の6日にはJVC設立25周年記念シンポジウム
「9・11」後の世界とNGO 誰もが安心して暮らせる社会をめざして
に出席のために代々木の国立オリンピック青少年総合センターに
足を運んだ。
私は直前の帰国と言うこともあってもっぱらいち聴衆としての参加者に
なってしまい、主催者側でお手伝いができなかったのが残念かつ
申し訳ない感じ。
25周年を迎えるJVCですが、人道支援NGOの活動がこれだけの
期間続いた事は、それだけ世界の問題が終わっていないという
ことの裏返しであって、単純におめでとうというのもどうかという話もあり、
うなづく。

第一部のパネリストのおひとりはJVC理事でもある未来バンクの
田中優さん。
優さんの持論は「エネ・カネ・軍事」が世界の紛争の原因となって
いるというもの。
このうちエネルギーについては、日本が自然エネルギーの開発に
不熱心だと言うことが説明された。
私も今回の一時帰国の途中で経由したオーストリアのウイーンや、
前回までの経由地ドイツのフランクフルトに寄った際に機内から
見た風景がずっと気になっていたのが思い起こされた。
何かと言うと、発電用の風車がいくつも立ち並ぶ風景です。
FN

そのほか、第2部でパレスチナ地域での医療支援に従事する
イスラエルとパレスチナの双方のNGO関係者をゲストに及びして
語られたことで印象深かったのは、人道支援を「与える」ことには
限界があり、問題の根本原因を変えることなしに支援を与える
ことには疑問があるというもの。
パレスチナ問題の場合はそれがイスラエルによるパレスチナ
地域の「占領」を政治的に解決することになるわけですが。
イラクにとっても同様のことが言えそうだ。
緊急事態に際して人道支援を差し伸べることの必要性に異論は
ないが、その緊急事態がどこから来ているのか、自然災害ではなく
人災である以上、その事態が起きることそのものを止めなくては
ならない。
そのために私たちに何ができるかと言うことは大きな課題になる。

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2005.11.06

本人は無事帰国(荷物は後日)

おかげ様で本日(5日)朝着で無事日本に帰国しました。
やはりアンマンを離陸の際にはヨルダンが砂漠(と言うか土漠)の
国であることを再認識しました。
amman_flt

空港のチェックインカウンターでは係員に日本語で挨拶され、
どうして日本語を知っているのかと尋ねたら、昨年3週間ほど
ヨルダン-日本の若者交流プロジェクトで滋賀県を訪問したことが
あるという答えが返って来ました。
こういう機会を通して中東の人々に日本に触れてもらうのは
とても良いことです。

さて、アンマンを飛び立った飛行機の窓からの風景はイスラエル上空から
曇り、パレスチナ地域の入植地の様子も雲の合間に見えたと思ったら、
後は雲に覆われ、次に様子が見えた時は下は海で、地中海上空に出て
いました。
そこから海の色もまぶしいトルコ、ギリシアからバルカン地域の
上空を経て一路乗り継ぎ地のウイーンへ。
アンマンから日本への直行便はないので、ヨーロッパ大陸経由か、
ドバイ(UAE)、またはバンコク(タイ)などで乗り継ぐしか方法がないのです。
しかし、いずれのルートでも待ち時間を含めると、丸1日近くかかる
長丁場です。

今回のウイーンでの時刻表上の乗り継ぎ時間は80分。
ところがアンマンでの出発が1時間遅れたうえ、4時間半のフライトの間に
この遅れを挽回せずにウイーンに到着したものだから、正味の乗り継ぎ時間は
何と15分以下となってしまって一時は日本行きへの便に乗れないかと
肝を冷やしました。

結局私自身は乗り継ぎが出来たのですが、預け荷物が乗り継ぎできずに
一日遅れの日本到着予定に。
他の経由地のように3時間から場合よって6時間以上も待たされるのも困りもの
ですが、乗り継ぎ待ち時間が短いのも考えものという結論でした。

その短い時間を気にしつつウイーンでアンマンから到着した飛行機を降りたところが、
ドアを降りてすぐ、まだ乗り継ぎゲートに向かうブリッジの中で係官により入念な
パスポートチェックがありました。
よりによってそんなところでと思ったのですが、無事乗り継ぎ後の日本行きの便の
機内で広げたオーストリアの地元紙の表紙を見てなるほどと思わされました。
terror_threat

題して「テロの直接の脅威にさらされる」
しかし、テロに過敏に対応することによって常に心理的な緊張状態が強いられる
警察国家化の傾向も、向かって行って欲しくない傾向です。

帰り着いた日本は心なしかアンマンより暖かく、緑が目に染みました。

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2005.11.03

イード・ムバラク!(イードおめでとう)

Ramadan-L

「クルアーム・ワ・アントン・ビヘイル」
今年のラマダン中は何度この言葉を聞いただろうか。
「あなたがたが平和であります様に」と言う意味で、
お祝いの言葉として交わされる。

11月3日にはラマダン明けになり、ヨルダンでは2日から5日までが
祝日になっている。
ラマダン明けも月を見てから正式にアナウンスされるので、
2日の時点でも、今日だっけ?明日だっけ?などと言っている状態だ。
私も3日の夜になってから、花火と祝砲が鳴らされることで知った次第。
イスラームの行事としては、ラマダン明けのイード(イード・アル・フィトル)と
2月の犠牲祭(イード・アル・アドハ)が大事にされていて、
私が初めて「クルアーム・ワ・アントン・ビヘイル」の言葉を聞き、意味を教えて
もらったのも2004年2月のイード・アル・アドハの季節、バグダッドでのことだった。
(JVCのイラク情報参照)

あの時点でも結構バグダッドでの生活は大変だったのだけれども、
それから1年以上経った今でも、まだまだ連日のように爆破事件の報が
伝えられているし、生活は楽にならないと聞く。
穏やかなイード休暇入りを願っているのだが。

イラク・ヨルダン国境の難民キャンプ(ルウェイシェッド)もまだ
難民の苦しい生活が続いている。
そこに勤めているUNHCRの知り合いからもメールが届いた。
やはり決まり言葉はこれだった。
「KOL 3AM OU INTO BKHAIR」(クルアーム・ワ・アントン・ビヘイル)
ローマ字表記に苦労しているのが伺えるが、まあ、こんなものだろう。

このイード休暇のタイミングにちょうど日本への帰国なのだが、
こんな便りが届いたりすると、後ろ髪が引かれる思いがする。

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2005.11.01

一時帰国の予定

ラマダン明けのイード休暇の時期にタイミングを合わせた様な
結果になりましたが、一時帰国の予定です。
11月4日アンマン発、11月5日の朝に成田着で帰ります。
今回の日本滞在は12月中旬過ぎまでの予定。
帰国早々の6日に開かれるJVC25周年シンポジウムにも
足を運ぶ予定です。

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JVC設立25周年シンポジウムのお知らせ

JVC設立25周年記念シンポジウム
『9・11』後の世界とNGO 
~誰もが安心して暮らせる社会をめざして~

時代の大きな変化の中、NGOはどんな視点を持ち、世界の人々と
どう向き合っているのでしょうか。
設立25周年を迎えたNGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」の
スタッフが世界各国から集い、各地での取り組みを通して「NGOの挑戦」を
議論します。
また、占領問題・紛争が続くパレスチナとイスラエルから2人のゲストが来日。
医療を通して両地の信頼関係を築いている、その『想い』を語ります。

第1部 パネルディスカッション「『9・11』後の世界とNGO」
~誰もが安心して暮らせる社会をめざして~

第2部 ゲスト講演「対立を超えて」 
~パレスチナとイスラエル、紛争地で育む交流と対話~

■日時:2005年11月6日(日)14:00~17:45
■場所:国立オリンピック青少年総合センター 国際会議室
■住所:東京渋谷区代々木神園町3番1号 
  ※小田急線参宮橋駅から徒歩7分
■会場TEL:03-3467-7201
■参加費:1000円(JVC会員は無料)
■定員:250名
■主催:日本国際ボランティアセンター(JVC)
■申込:電話・ファックス・メールのいずれかで、下記までお名前・
  電話番号・人数をご連絡ください。
日本国際ボランティアセンター(JVC)
℡; 03-3834-2388 
Fax; 03-3835-0519
Mail; info@ngo-jvc.net

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