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2004.11.07

世界遺産を見に行く(Qasr Amra)

<Qasr Amra>

Amra.JPG

11月5日(金)
ヨルダン在住の日本人NGO仲間の誘いを受け、金曜祝日を
利用して、アンマンから東部の町、Azraq近郊にある
世界遺産のアムラ城を見に行った。
Azraqの町はヨルダンの首都アンマンから103km東部にあり、
イラクへの経路の途中にあるので、今年の初めまで、
アンマンからバグダッドまでの陸路での移動が可能だった
時期には良く通ったところで、なじみがある場所になる。
しかし、いつもは通り過ぎているので、遺跡の見学を
目的として訪れるのは楽しみだった。

昼前にアンマン市内を出る。イラク方面のバスやタクシーの
出発点でもあるマハッタの近くを抜けて、幹線道路を
いったん北東に向かい30km。
小一時間もしないうちに、人口80万人ほどの町、Zarqaに着く。
街中のバスターミナルも人々で賑わっている。いたって
普通の町なのだが、今はここの出身者の名前を挙げた方が
わかり易いと思う。
そう、ここは今はヨルダン人テロリストとして有名な
アブムサブ・ザルカウィ(本名、アフマド・アルハイララ)
の出身地なのだ。
詳しい説明は新聞記者の現地レポートに譲るが、
地元では悪い評判はなく、好青年であったらしい。
ザルカウィ一派の仕業と言われる香田さん殺害事件から
それほど時間が経っておらず、また、NGOの現地責任者で
人質になっている、英国籍のマーガレット・ハッサンさんが
同種のグループに身柄が引き渡されるという話が伝わって
いる折だけに、この地を訪れても複雑な心境になる。

<Zarqaの街の入り口のモニュメント>
Zarqa.JPG

Zarqaの町を離れて道を一路東に向かう。町の郊外には
ヨルダン軍の軍事施設がある。気をつけて見ると、
ここに限らず郊外に出て砂漠の中を走っていると、
ヨルダン軍の施設が郊外の土地を占めているケースが
結構あるのに気がつく。
(この日、遺跡のある街のAzraqからアンマンへの帰途には、
幹線道路の一部が臨時に飛行機の離着陸用の滑走路として
使える造りになっているところもあった。)

ヨルダンは親米路線を取り、対テロ戦争にも事実上
参加している状態にあるが、そのために使われる
軍事施設の一部がザルカウィ氏の出身地の近くにも
あるというのは皮肉なことだ。

また、Zarqaからイラク方面に向かう街道沿いには
工業団地や石油の輸送基地があり、ここを出入りする
石油の輸送タンク車が多いのが目に付く。
最近の様子は再度確認する必要があるが、サダム政権
時代には、ヨルダンは石油供給の多くをイラクからの
輸入に頼っていたので、そういう事情もあるかと思う。

<道路沿いの看板。空の色も印象的>
Kanban.JPG

さて、肝心の遺跡のある街、Azraqは砂漠の中の
オアシスで、ここにある湿地帯は中東随一の規模で
あったと聞く、しかし、アンマンなど都市の水源と
して使われた結果、過去30年の間に水位が下がり、
現在はほとんど枯れてしまっている。
街にある野生生物の保護センターを訪れてそういう
説明を聞き、自然と共生する人間の活動の難しさを
痛感する。
中東は石油資源の奪い合いの政争の地と言われて
いるが、地球規模で言えば、21世紀は水資源も
また奪い合いの対象になる。
実際、パレスチナとイスラエルの問題も、ヨルダン川
西岸地区では、実は水源を巡っての争いという面も
あると聞いているので、そういう点でも水資源問題に
注目しておく必要はあるかと思う。

遺跡の訪問記を書こうとしても、ついつい中東問題に
ついての話になってしまった。
世界遺産に登録されているアムラ城(Qasr Amra)は、
砂漠の真ん中にある。
6世紀に隊商宿として建てられたそうで、井戸や
浴場も残っていて再建されている。
内部の壁画も、剥げ落ちたりしているものの、
評判通りの美しさだった。

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コメント

原さんから発信していただいたイラク市民からの手紙を、一人でも多くの人に読んで欲しくて、blogにアップしました。昨晩あった友人から「改めて危機感を感じた」と言われました。非常事態宣言が出たと思ったとたんの今日未明からの攻撃開始。
多くの命が失われていくのをどうやったら阻止できるのか..
自分の周りの人を巻き込んで、声をあげ続けるしか今は出来る事が見つかりません。

投稿: kero | 2004.11.09 08:05

keroさん
コメントありがとうございました。
本家本元として掲載しておかないのも何なので、
遅ればせながら手紙を掲載しました。
(11月8日)


投稿: はらぶん | 2004.11.09 10:29

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